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口臭治療を受診する人

[2015.07.16]

口臭治療を受診する人って?
どんな人だと思いますか?

何を言ってるんですか、先生。
口臭がある人に決まってるじゃないですか。
と、思うでしょう。

ところが違うんですよ。

自分の口が臭いと思っている人が受診するんです。
いいですか、思っている人です。

不安が口臭治療を受けようという動機です。

ですから、木馬歯科の口臭外来には
大学病院の口臭外来を受診した後に受診する方もいるんです。

これも不思議だと思うでしょ。
多いのですよ。

大学病院の口臭外来では解決しなかったんですね。

木馬歯科の口臭外来には口臭測定器は2台しかありません。
大学病院には7台はあると思います。
大学病院では7台の口臭測定器のどれもが基準値以下だったのです。
そして担当医の診断は「あなたは口臭がありません」です。

ここで、患者さんが「ないのか、あーよかった」と思えば治療は終了です。

ところが、患者さんは「これでは、受診する前と後で変わらないじゃない」
そこで「先生、治して欲しいのです」と言います。

しかしながら、口臭のない人を治す方法はない、となるのです。
ここで大抵の場合は押し問答となります。
あまりしつこいと担当医は心の中で「こいつはおかしい」と思うでしょう。

それで、患者さんは他をあたることになるのです。
口臭測定器とは口臭を測るものではありません。
口臭の原因となるであろうガスの濃度を測っているだけなのです。

これは機械の鼻でしかないのです。
口臭は人間の鼻でしかわかりません。

患者さんの息の臭や口の中の臭を嗅ぐことを
官能検査と言います。

やはりこれが一番正確なのです。

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