「硬い物が食べにくい」「最近よくむせる」
それ、お口の老化=オーラルフレイルかもしれません
年齢を重ねると、「食べにくくなった」「滑舌が悪くなった」「水を飲んだときにむせる」など、口の機能が少しずつ衰えていくことがあります。これを「オーラルフレイル(口の虚弱)」といいます。
最初は小さな変化ですが、放っておくと食事がしづらくなり、栄養不足や筋力の低下、さらには外出や会話も減ってしまい、心も体も衰えていきます。
オーラルフレイルが引き起こす悪循環
お口の機能低下は、次のような悪循環を招きます。
- 口の機能が落ちる
- 噛めない・飲み込めない・話しにくい
- 食欲が落ちる・人と話さなくなる
- 筋肉や体力が低下
- 転倒・寝たきり・要介護へ…
このように、お口の衰えは全身の衰えの始まりでもあるのです。さらに進行すると、誤嚥(ごえん)性肺炎を起こしやすくなり、命にかかわることもあります。
早めの気づきと予防がカギ!
オーラルフレイルは、早いうちに気づいて対策をすることで、回復・予防が可能です。次のようなサインがあれば注意しましょう。
- 硬い物が食べにくい
- よく食べこぼす
- むせやすくなった
- 滑舌が悪くなった
- 食事に時間がかかる
- 口が乾きやすい
こうした症状があるときは、歯科医院での相談をおすすめします。
今日からできる予防法
- 毎日の歯みがきで口の中を清潔に
- よく噛んで食べる習慣をつける
- 「パ・タ・カ・ラ」体操で口の筋肉を鍛える
- 会話や歌、笑顔で表情筋を使う
- 定期的な歯科検診で早期発見・ケアを
お口の健康は、体と心の元気の入口です。
「年だから仕方ない」とあきらめず、口の機能を守って、健康でいきいきとした毎日を送りましょう!
