メニュー

噛む力は生きる力

[2025.06.01]


「よく噛んで食べることが大事ですよ」と、皆さん一度は聞いたことがあると思います。でも、実際に「噛む力」がどれほど大切なのか、じっくり考えたことはありますか?

実は、噛む力には「食べる」だけではなく、「生きる力」に直結するさまざまな役割があります。

1. 健康を支える「噛む力」

よく噛むことで食べ物が細かく砕かれ、飲み込みやすくなります。これは胃や腸にとっても優しく、消化吸収がスムーズになります。しっかり栄養を吸収できることで、体のすみずみにエネルギーが届き、健康を保つ土台になります。

また、よく噛むと唾液がたくさん出ます。唾液には、食べ物の消化を助けるだけでなく、口の中のばい菌を減らし、虫歯や歯周病を予防する効果もあります。

2. 脳を活性化し、認知症を予防

噛むことは、脳への刺激にもなります。噛むたびに脳の血流がよくなり、記憶や判断をつかさどる「前頭葉」が活性化されるといわれています。

研究でも、よく噛む習慣のある人は、認知症のリスクが低いという結果が出ています。噛むという一見あたりまえの動きが、実は脳を元気にしてくれているのです。

3. 全身の筋力・バランスにも関係

噛む力が弱くなると、やわらかいものばかり食べるようになり、食事の量も減っていきます。すると筋肉や体力が落ちて、転びやすくなったり、活動量が減ったりします。

「噛む力が弱る → 食べられない → 体力が落ちる」という悪循環に陥ると、日常生活にも支障が出てしまいます。

逆に、しっかり噛めると、食事も楽しめ、筋力も維持しやすくなり、元気に過ごせる時間がぐんと伸びます。

4. 人生の楽しみを守る

「食べることが楽しみ」という方は多いと思います。美味しいご飯を家族と囲んだり、友人と外食を楽しんだりする時間は、人生の中でも大切な喜びのひとつです。

その喜びを守ってくれるのが「噛む力」なのです。歯がしっかりしていれば、好きなものを思いきり味わえますし、「何でも食べられる自分」でいることは、自信や生きがいにもつながります。

5. 噛む力を守るには?

噛む力を保つには、歯を健康に保つことが第一です。虫歯や歯周病が進むと、歯を失ってしまい、噛む力は一気に落ちてしまいます。定期的な歯科検診やクリーニングは、そのためにとても大切です。

また、入れ歯や被せ物などを使っている方は、しっかり噛めているか、調子が悪くないかを定期的にチェックしましょう。合わないまま使っていると、口の中に傷ができたり、噛む力が落ちてしまったりします。

食事のときは、よく噛むことを意識するのもおすすめです。「ひと口30回噛む」ことを目標にすると、自然と噛む力が鍛えられていきます。

私たちの歯科医院では、ただ虫歯を治すだけでなく、「噛む力=生きる力」を守るお手伝いをしたいと考えています。
年齢に関係なく、いつまでも元気に食べ、笑い、話せる毎日を一緒に目指していきましょう。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME