なぜ詰め物に「金」を使うといいのか?
詰め物の素材はいくつかあります
虫歯の治療で歯を削ったあとには、詰め物や被せ物が必要になります。
使用される素材には、保険で使えるもの(レジンや銀歯)から、自費で使用する「金(ゴールド)」など、いくつかの種類があります。
なぜ「金(ゴールド)」が見直されているのか?
「見た目が派手で目立つ」として敬遠されがちな金属ですが、実はとても優れた素材です。
ここでは、なぜ「金」を使うと良いのかを、5つのポイントに分けてわかりやすくご紹介します。
1. 体にやさしく、アレルギーの心配が少ない
● 金は化学的に安定した金属
金は非常に安定した金属で、口の中で長期間使用しても溶け出しにくい性質を持っています。
● 銀歯との違い
保険適用の銀歯(銀合金)は金属イオンが溶け出すことで、歯ぐきが黒ずんだり、金属アレルギーを引き起こすリスクがありますが、金ではその心配がほとんどありません。
2. 歯とぴったり合うから、むし歯になりにくい
● 金は加工しやすい
金はとても柔らかく加工しやすいため、歯にすき間なくぴったりフィットさせることができます。
● 汚れがたまりにくい
すき間が少ないことで食べカスや歯垢がたまりにくく、再びむし歯になるリスクを大きく減らすことができます。
● 噛み合う歯にもやさしい
金は適度にやわらかいため、噛み合う反対側の歯を傷つけにくいというメリットもあります。
3. 高い耐久性で、長期間使用できる
● 劣化しにくい素材
銀歯やレジンは、長年使うと劣化してきますが、金は非常に丈夫で、時間が経っても安定しています。
● 再治療が減らせる
10年以上持つケースも多く、再治療の回数を減らすことで歯の寿命を延ばすことにもつながります。
4. 長期的には経済的な選択肢
● 初期費用は高めでも
金は保険適用外のため、最初の費用は高めです。
● トータルコストは安くなる
再治療のリスクが少なく、通院回数も減らせるため、長期的にはコストを抑えることができます。
5. 奥歯なら見た目の心配も少ない
● 実は目立ちにくい?
「金は目立つ」と思われがちですが、奥歯に使用する分には、日常生活でほとんど気になりません。
● 審美性も考慮して選択を
見た目が気になる場合は、歯の場所に応じて使い分けることも可能です。お気軽にご相談ください。
まとめ:将来を見据えた素材選びを
金の詰め物は、体にやさしく、再治療のリスクが低く、歯を長持ちさせる素材です。
- 金属アレルギーの心配が少ない
- 歯とぴったり合って、むし歯になりにくい
- 耐久性が高く、結果的に通院や再治療の負担も軽減
歯は一生ものの財産です。だからこそ、詰め物も“その場しのぎ”ではなく、将来を見据えた選択をしませんか?
ご不安な点があれば、いつでもお気軽にご相談ください。