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「口の中が汚れていると長生きできない」という話

[2025.06.10]

歯みがき=虫歯予防?それだけではありません

みなさんは、「歯みがきは虫歯を防ぐため」と思っていませんか?
実は、それだけではないのです。お口の中がきれいであることは、全身の健康、そして「長生き」に深く関わっていることが、近年の研究で明らかになっています。

口の中の汚れは「細菌のかたまり」

● 歯垢・歯石=細菌の集合体

食事のあと、歯の表面や歯ぐきの周りにできるネバネバした汚れ(歯垢や歯石)は、実は細菌のかたまりです。

● 歯周病はこうして始まります

細菌が増殖すると、歯ぐきが赤く腫れたり、出血したりする「歯周病」を引き起こします。放置すれば歯がグラグラして最終的には抜けてしまうこともあります。

● でも怖いのは、それだけではありません

この歯周病、実は口の中だけの問題ではないのです。

歯周病は全身の病気を引き起こす可能性も

● 細菌が血液を通して全身へ

歯周病の原因菌は、歯ぐきの炎症部位から血液に入り込み、全身をめぐります。すると以下のようなさまざまな病気を悪化させたり、引き起こしたりすることがあります。

  • 糖尿病
  • 心筋梗塞
  • 脳梗塞
  • 認知症
  • 誤嚥性肺炎

● 高齢者に多い「誤嚥性肺炎」に注意

高齢になると飲み込む力が衰え、口の中の細菌が誤って肺に入ることで誤嚥性肺炎を引き起こしやすくなります。
この病気は、日本の高齢者の死亡原因の上位に含まれており、決して他人事ではありません。

口腔ケアと寿命の関係

● 歯が少ない人は健康寿命が短い?

ある調査では、歯がほとんど残っていない人や、日常的な口腔ケアが不十分な人ほど、健康寿命が短くなる傾向があることが示されています。

● 「口がきれいな人」は長生きしやすい

逆に、口の中をきれいに保っている人は、病気にかかりにくく、健康で長生きしやすいという報告もあります。

毎日のケアと歯科でのチェックを習慣に

● 自分のケアだけでは限界があります

自分ではしっかり磨いているつもりでも、歯と歯の間や歯ぐきの中には汚れが残りがちです。だからこそ、歯科医院での定期的なクリーニングが重要です。

● 入れ歯ユーザーも油断しないで

入れ歯の洗浄が不十分だと、入れ歯の表面で細菌が繁殖し、口臭や誤嚥性肺炎の原因になります。入れ歯も毎日しっかり洗って清潔を保ちましょう。

まとめ:口の健康=全身の健康

口の中が汚れていると、歯周病になり、全身の病気につながります。
そしてそれが、寿命を縮めてしまうこともあるのです。

「口の健康は、体の健康」
毎日の歯みがきと、定期的な歯科でのお掃除を続けて、元気で長生きしましょう!

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